あたしが更に顔を引きつらせていると、
廊下から沢山の足音が聞こえた。
それがだんだんあたしの部屋へと
近づいてくる。←
「…沖田、まさかとは思うけど…。」
嫌な予感にあたしが固まっていると、
沖田は黒い笑みを浮かべて言った。
「怪談『大会』だから、2人でやる訳ないでしょ?」
…。
「…ですよねー。」
あたしが苦笑いして
襖の方を見ると、
「総司ー、皆連れてきたぜ!」
予想通りの奴らがやってきた。
先頭の原田から順に、
永倉、平助、斉藤、土方。
「…って、何で土方までいんだよ。」
こういうイベントいつも反対するから、
来るとは思わなかった←
あたしが思いっきり顔を顰めると
「…ソイツに脅されたんだよ。
仕方なく来てやっただけだ。」
土方も思いっきり顔を顰めた←
土方の視線を追うと、
物凄く黒い笑顔の沖田が←
「…何て脅したんだ?」
あたしが聞くと、
沖田はククッと笑いを堪えながら言った。
「えっとn「…言ったら帰るぞ。」
が、ドスの効いた土方の声が遮った←
顔を見ると、額に青筋を浮かべている←
そこまで土方に効く脅しだったのか??
…気になる。物凄く気になる。←
あたしが期待の目を沖田に向けると、
沖田はフフフ…と悪魔の笑みを浮かべ、
こう言った。
「帰りたいなら、帰ってもいいですよ?
…ただし、一晩中枕元で怪談話してあげますから←」
…。
「…チッ」
「…ブッ(笑)」
苦笑い顔をして舌打ちをする土方に、
あたしは思わず吹き出した←
「…何?まさか、まさかだけどさ、
鬼の副長ともあろう人が、お化けが怖i
「ちげええええ!!!!誰だって一晩中枕元でブツブツ話されたら不眠症になるだろうが!!!仕事に支障が出ないように、わざわざ出向いてやったんだよアホ!!!!」
「その言い訳で更に疑いが深くなるだけですよ、土方さん★」
「テメェなぁ…!!!」
副長、見苦しい←