それからは、大騒ぎだった。 小松がいなくなったことで。 原田さんや沖田さんは、大慌てで小松を探していた。 ……俺が原因なのだが。 小松はようやく庭から戻り、片付けなどをやっていたが、その目は腫れていた。 当然のことだが、小松は俺の部屋にも来なかった。 副長の部屋へ移ったことが、夜の屯所内の見回りで明らかになった。 これでいいんだ。 こうすべきだから、これでいいんだ──。