暫くその状態が続く中、沖田さんは目を覚まし、今の状況を確認した。 「あれ……山崎さん?これは一体……」 「倒れたんだ」 起き上がろうとする沖田さんの体を、俺は布団に戻す。 「……いつまで副長達に黙ってるつもりだ」 「……」 「池田屋の時に喀血し、それから大分日は経った。お前の体ももう限界だろう」 俺がそう言うと、沖田さんはまた咳き込み始める。 その背中を支えながら、俺は話を続けた。 「大人しく療養しろ。あとは他の隊士がやる」 「……嫌ですよそんなの…ごほっ」