小百合と光は、沢山の事を話したりもした。
遊びの事や、気になる人の事や、勉強の事なども話題になった。
「あー、悔しい!また今月のテスト、二位だったよ…」
「二位でも凄いじゃん!」
「嫌だ。アタシは一位になりたいの!二番じゃ意味がない…あー、一位の子…久岡、だっけ?羨ましいな」
小百合は光と過ごしながら、薄々 光の性格も感じていた。
自分の思い通りにならないと、気が済まないのだ。
小百合はそれを、見ぬ振りをしては、光と付き合っていた。
そして、いつだったか__
紗波が話題に出たことがあった。
「ねぇ、小百合…」
「なに?」
その日はいつもと変わらず、屋上で光と弁当を食べながら、すぐに昼休みが終わるのだろうと思っていた。
校庭に走り回る男子たちのバスケを見ながら、小百合は返事を返す。
「小百合ってさ、久岡と仲良いよね?」
「…う、うん…多分、ね…」
小百合が言葉に濁しながら、曖昧に答える。
光がニヤッと口角を上げたのを、小百合は見ていなかった。



