『……エリカか?
俺らのケリはついたからよ~。

アイツの事迎えに行ってやれ。

あのままほっといたらアイツやばそうだし…』


『斗真はどこ?』


『港倉庫の裏。

アイツさぁ…
マジで葵って女に惚れてんだな?

お前ももうアイツの事はあきらめな。
じゃあな…』



『ねぇ?

どして…あたしに?』


『……別に、理由なんてねぇよ』



『ありがと…』



『あぁ…。

悪かったな。』


最後にシンはそう言って電話を切った。


あたしもごめん。

結局はあたしが巻いた種だから。



あたしは急いで港倉庫に車を飛ばした。

そこは昔たまってた場所。