永久鬼ごっこ



【亮介side】

「オ姉ちャん達!待ッてヨォォオお!」
そう言いながら四つん這いで、俺と千沙を追いかけてくる髪の長い小さい女の子の鬼。

「こ、こっちに来ないでよ!」
千沙が涙目になりながら叫び、俺はその千沙の腕を握りしめ走る。

正汰や隼人達と分かれて、こっちに来ないように願っていたけど、
「待っテよォォぉお!」
鬼は涎を垂らしながら俺らに向かって言う。

「ちっ!」
俺は舌打ちをして側にあったゴミ箱を鬼に向かって蹴り飛ばした。

─ゴッ─
「ウギャッ!?」
ゴミ箱が当たる音と、鬼の気持ち悪い悲鳴が裏路地に響いた。

後ろを振り返ると、鬼の目に当たっていたらしく、目を押さえ倒れていた。
「イギィィイッ!?」 
苦しそうな声を上げている。

俺は今の内に、と思い千沙の腕を掴み思いっきり走った。