あたしと正汰は暗闇の路地を走っていた。
みんなと分かれてからともうすぐで2分がたつ。
「ハァ、ハァ…。鬼…追いかけて来ないね…」
あたしは立ち止まり、後ろを向く。
あたし達が、走ってきた路地は少し霧がかかっていてシーンッとしていた。
「ハァ、ハァ…。そうだな。少し休むか……」
そう言って正汰はその場に座り込んだ。
それもそうだ。正汰はあれから一回も止まらず、全速力であたしを此処まで引っ張ってきたのだから。
「みんなちゃんと逃げ切れたのかな?」
あたしはポケットに入っていた携帯を見た。
──11:58──
画面にはそう印されていた。
あと2分で、一端この鬼ごっこは終わる。
みんなが無事のことを祈って未桜と千沙に電話をかけることにした。

