─そして、放課後─
「あーーっ!今日も疲れたぁ!」
「そうだね。あたし5時間目の英語のせいで、頭がパンクしそうっ!」
あたし達は放課後になったが、“ある理由”教室でベチャクチヤ話してた。
その”理由“って言うのは……。
「おーい。亮介起きろやー」
「亮介君。もう帰るよ?」
「んー…あと5分…」
授業にもろくに参加しない不良君こと、亮介君が放課後になってもずっと寝てるから…。
正汰や未桜が声をかけても『あと少し…』と言って再び寝てしまう。
そんなやり取りを何回もして現在5時40分。
やっと亮介君が起きた。
「ふわぁぁあ…ねみー」
「はぁ…やっと起きたか。じゃぁ正汰ん家に行こう」
亮介君は大きなあくびをし、隼人君はとれに呆れながらあたし達に言う。
「うん!行こっか!よーし!ウチについてこーい!」
「…おー」
なぜか千沙以外のメンバーはテンションが低い。そして正汰の家に行くのになぜか、千沙が仕切っている。
あたしはそんなみんなの姿を見て小さく笑って皆のあとを追った。
─6時06分まで後…26分─

