「もー！笑いながら言わないでよ！」
あたしは恥ずかしくなって正汰の肩に顔をうずくまり、正汰の肩を軽くに叩く。
「いって！やめろよ！」
たいして痛くもないのに痛そうにして叫ぶ正汰。
そんなあたし達を見て、みんなはまたﾆﾔﾆﾔと見る。
「へー。…転んだことで随分と仲良くなったじゃない！」
そう言ってあたし達をからかう千沙。
「だ、たから！そんなんじゃねぇーって！」
正汰は少し顔を赤くしながらﾆﾔﾆﾔするみんなに言う。が、
「そんな否定しなくてもいいだろ？俺らはおまえの気持ちに気づいてるんだから」
亮介君が、正汰に向かってﾆﾔﾘとしながら言う。
正汰は顔を赤くして、『うるせー！！』と言いながらあたしを床に下ろし、亮介君を追いかけた。
あたしはそんな光景を見てｸｽｸｽと笑っていた。
