永久鬼ごっこ

─ドテッ─

「いったぁーー!」
突然、大きな音を立てて結美がずっこけた。

俺はいきなり転んだ結美を見てゲラゲラト笑ってしまった。
そりゃ、いきなり転けられたら誰だって笑うだろう。

「うぅっ」
だが、結美は血が沢山でている足のすねを押さえながら泣いていた。

俺はいきなり泣き出した結美を見て、少し目を大きくし少しオドオドしていた。

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「大丈夫か?」
結美が、泣くこと数分。
俺はそう言いながら持っていたコンビニ袋を地べたに置いて結美の方に向かいながら声をかけた。
結美は小さく首を縦に振った。
意外と傷が深いらしい。

俺は結美の腕を掴んで行きよく立たせた。

そして、俺が地べたに置いたコンビニ袋を無理やり持たされた。

そして───

俺は結美の前に屈んできた。

「──え?」

結美は不思議そうに俺を見つめた。