「急がねぇと鬼がきちまうだろ?ほら、行くぞ!」
俺はいつの間にか口からそんな言葉が出ていた。
そして結美の手をグッと掴み、早足で歩いた。
思ってもいない行動をしていて、自分でやったことなのにビックリした。
確かに鬼に見つかったら色々と厄介だからってこともあるし、結美の事が心配だからとっさにこんな行動をとったのかもしれない。
そんなことを考えながらコンビニへと急いだ。
結美と繋いだ手の温もりを感じながらあるいた。
そして、やっとコンビニについた。
それと同時に結美の携帯にメールが届いた。
その瞬間、俺の肩はビクリと小さく揺れた。
結美から見せてもらった。
メールの送り主は村岡だった。
俺は結美からメールを見してもらい、『アイツらは人扱いが荒いな!』と苦笑いしながら呟き、コンビニの中を歩いた。
「えーっと…。それぞれのお弁当は買ったし、パンも買ったし……。」
俺の隣を歩きながら結美はかごの中の物を確認している。
そして会計をすませようとしたが、突然結美が立ち止まり『スイーツでも買おうかな』と呟き、スイーツが売っている所に1人で向かっていった。
そして、帰ってきてかごの中にはシュークリームや、ガトーショコラなどの沢山のスイーツが入っていた。それも、俺の好物のチーズケーキも入っていた。
そして会計をすませ、結美と一緒にコンビニを出た。

