チャイムが鳴り始めたときに、先生があたし達にとある言葉を発した。
『これで、SHRを終わる。そう言えば、“変なメール”が来たとかで騒いでいるが直ぐに消しなさい。それじゃ、解散』
言い終えたら、またガラガラと音を立て、教室から出ていった。
解散した後ほとんどの人が席を立ち、それぞれ話し始めた。勿論、内容はあの“メール”の事だ。
「やっぱり…先生にも伝わってるんだね…」
未桜が呟く。
「そりゃそうでしょ…。1年の間で噂になってんだから」
と千沙が呟く。
まぁ…当たり前だよね。朝からすごく話題になってたし。
「まっ、もしこれが本当かどうか調べたいんなら”例“の時間になるまで待つんだな」
亮介君が呆れながら言う。
まぁ…そうだけど…。でも本当だったらどうするんだろう?追われたら逃げなければならないし…。
「おっ!そーだ!なぉなぁ!いつものメンバーで俺ん家であそぼーぜ!」
正汰があたし等にいきなり言う。
「まぁ、いいんじゃないか?」
すぐに隼人君が、反応する。
「うん…またみんなで遊ぼ!」
未桜も賛成する。
「よぉーし!今日もみんなで遊びまくるぞー!!」
「「「おー!」」」
千沙が叫んだ後にあたし達も続けて叫ぶ。
──だが、”幸せ“はそんな長く続かないのが当たり前で…。あたし達はこの先に起こることをまだ、誰も知らなかった。

