永久鬼ごっこ


【隼人side】

メールがきた。
その内容は“鬼ごっこ”を終わらせる方法だった。
だが、誰が裏切り者も知らない。しかも、裏切り者本人が気づいていない。
そんなんじゃ終わらせる事など出来ない。

例え、裏切り者を殺してもその前に選択を間違え、違う人を殺したらその人は帰ってこなくなる。

どっちみちどうにも出来ない。

─パシーンッ─

乾いた音で俺はハッとした。

その時に見た光景は……泣き崩れている鈴村に、怒り狂った星夏。

そして、それに腹立てている亮介。

その後に亮介は星夏の胸倉をつかみ、殴ろうとした。
俺はそんな亮介を止め、落ち着かせる。
『コイツは俺らの仲間だ。大切なものは人は数え切れないほどある。それを失った悲しみや怒りを人にぶつけるのはよくない。』そう星夏に言って俺は教室から出て、屋上に向かった。

俺もあの時の光景を見た瞬間からイラだっていた。

その時俺は確信した。
〖俺は鈴村のことが好きなんだな〗

【隼人side終了】