この鬼ごっこの終わり方が書いてあった。
「……裏切り者は誰なの!?早く出てきなさいよ!あたしが殺してやる!」
とある女子が大声で叫ぶ。
その招待は……一樹君の彼女の星夏鈴だった。
「あたしの、あたしの彼氏を奪った鬼の仲間なんてさっさと死んじゃえばいいのよ!さっさと出てきなさいよ!」
自分の中に眠っていた怒りを止めることが出来ず、鈴ちゃんの高い声が教室の中で響いた。
「で、でも……裏切り者は誰も分からないし。
し、しかも、裏切り者の人も自分だってき、気づいてないんでしょ?」
未桜が少し震えながら鈴ちゃんにいう。
だが、未桜の言葉は押さえるどころか、どんどん鈴ちゃんの怒りが増す一方だった。
「なんなの?大事な彼氏を失った気持ちが……あんたにわかるの!?大切な人なんかロクにいない奴が、あたしに言ってんじゃないわよ!」

