その声に驚いて、千沙と未桜が飛び起きた。
「ゆ、結美?いきなり大声出さないでよ!」
「そ、そうだよ!ビックリしたよ!」
千沙と未桜がビクビクしながらあたしに向かって言う。が、あたしはそんなん2人の言葉を無視して、窓をさして『あ、あそこに…。』とビクビクしながら2人に伝えた。
2人も窓を見た。その瞬間2人からも大きな悲鳴が出てきた。
廊下からはドタドタと足音が聞こえてきた。
しばらくすると、バンッ!と音を立ててドアを開けていた男子がいた。
「な、なんかあったのか?」
と、隼人君が窓の方に向いて凍り付いていたあたし達に向かって問いかける。
「ま、窓のほうに…な、なんかが…」
と、千沙が震えながら窓を指、男子に向かって言う。
男子は千沙が指す窓の方を見る。
男子も「う、うわぁぁぁぁぁぁあ!」と、声を上げる。
その時─ゴーンゴーン─と、0:00を知らせる鐘が鳴った。
すると、窓を激しく叩いていた少女は一瞬にして消えてしまった。
あたし達そのまま固まってしまい、寝れずに朝を迎えた───。

