色々とはなしていたら、いつの間にか時刻は22:50になり、女子は女子の部屋へ男子は男子の部屋にわかれ寝ることになった。
部屋にもどって少し喋り、『電気消すね』そう言って女子の部屋は23:00に電気を消し、すぐに眠りについた。
─ドンドンドンドン─
時刻は23:50──。
窓を激しく叩く音がして、あたしは目を覚ました。
最初は風が強くて、窓が揺れていると思ったけど、何かがおかしいと思った。
多分男子がベランダで悪戯をしていると思い、布団に潜り込んだ。
だけど、それでも音はやまない。
不思議に思ってカーテンを開けてみる。
そこには────。
黒く長い髪が前髪にかかり、白い服を着ていて、口元をニヤリと上げた少女が窓を叩いていた。
「き、きぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
あたしはつい、鼓膜が破れるほどの大きな声で叫んでしまった。

