「今日だけで…30人が処分されたな…」
亮介君が悔しそうに言った。
その言葉が最後になり、その後は誰も喋らなかった。
そして時刻は21:30──
沈黙は正汰の言葉で破れた。
「そろそろ風呂にすっか!シャワーでいいよな?」
みんなは静かに頷き、
「俺の次、誰が入るか決めとけよ!」
そう言って正汰はリビングを出て、お風呂場に向かった。
「もう!さっきまでの沈黙は何だったのよ!」
千沙が笑いながら言う。
それに続けて亮介君と隼人君と未桜も笑い始める。
─やっぱり、正汰は色々と頼りになるな─
そう思いながら、あたしもみんなと一緒に笑った。
みんながお風呂を終えて、リビングに集まり少し喋っていた。
「やっぱり、正汰は沈黙とか破るのが得意よね!」
千沙が笑いながらからかう。
「それが正汰君だよね」
未桜もクスクスと笑いながらからかう。
「そうだな、それがを取ったら正汰とは言えないな」
「そうだな」
と、隼人君亮介君も続いてからかう。
「うん。正汰がいないとやっていけないかもね」
あたしも笑いながらからかう。
正汰は『うっせーな!』と、少し照れながら言う。
こんな日々が続かないことを分かっているのに、ずっとこんな楽しい日々が続いてほしいと願ってしまう。

