「う、嘘…だ、ろ?」
「ま、マジだったの?」
皆このメールを見て震えながら言う。
やっぱり…ただの偶然じゃなかった…。
嫌な予感は…当たってしまった──
「こ、こんな短時間で…」
「な、なんで?なんでだよ!足の速い奴まで殺されてんだよ!」
驚くのも無理はないよね…。学年でも足が速い田沼一樹君があっさりと捕まってしまってあるから──
しかも、開始早々で20人もの同級生が死んでしまった…。
しかも“ルール違反”と書かれている女子のほとんどのメンバーは隣の町のショッピングモールに行くと、朝に言っていた気がする…。
しかも捕まった男子ほとんどが足が速い方の人だった。
震えが…止まらない…。
鬼とあたし達がいるところは幸い遠い。
だけどその方面は千沙と亮介君の家の方面だ。
もしも2人が偶然鬼と出くわせてしまったら─
そう考えただけでも、背筋が凍った。
ルールを破る…または、鬼に捕まってしまった場合…死んでしまう───
あたしたちの前にあるのは……《死》
逃げでも、逃げてもついてくる《死》
(あぁ、どんなに逃げでも足掻いても無駄なんだ。)
あたしは状況を理解した後にそう思ってしまった。

