永久鬼ごっこ

第1回目

「ねぇ！結美！昨日の6時くらいに変なメール来た？」


──6月6日午前7時40分──


教室の扉を開けたとたん、親友の村岡千沙が大声であたしに声をかけてきた。

あたし、森山結美。

ここ<夜無崎高校>の1年生でもあり、この町に引っ越して来た。
あたしはすぐに友達ができる性格のため、入学してすぐに友達なんてできた。

千沙もその中の1人で特に仲が良いため、入学してまだ、数ヶ月しかたっていないのに、あっという間に親友に。


「あぁ…なんか“永久鬼ごっこ”だっけ？すっごくぐだらないよね」

あたしは千沙と話しながら鞄を机の上におき、ノートなどを片づけた。

「結美ちゃん、千沙ちゃんおっはよ～」
あたし達に近づき、小さく手を振っているのは、鈴村未桜。
この子もあたしの親友。

「おはよ～。昨日さぁ～“永久鬼ごっこ”がどうのこうのってメール来た？」

あたしが未桜に問いかける。
「えっ…あ、うん。来てたよ…」
未桜は少し怖がりながら呟く。

「おっ！やっぱりねぇ～！さっきC組の子とE組の子も届いたって言ってたし！」
千沙が喜しそうに笑う。