少しずつではあっても
心も体もそれなりに
成長していた。

当然、性への目覚めも。
女子にだってあるのだ。
いや、
寧ろ、女子の方がその辺り
目覚めまくってるかも。

明星やセブンティーンといった
雑誌の付録の冊子にたまに
体験談的な事が書いてあったりして
みんなで回し読みしては
わちゃぁ~
だの
うひょぉ~
だの
ほんまかいなっ!
だのだの……。

ある時、
同じテニス部の友達が言った。

親が押し入れに隠していたマンガを
見つけたのだが
それが非常にモンモンムラムラなのだよ
と。

ふぅむ。
モンモンムラムラなのか。
よし、
どれだけモンモンムラムラなのか
検証しようではないか。

幸い、友達の両親は共働き。
すなわち鍵っ子。
そして中学校から
家が徒歩五分と好条件も
揃っていた。

私たち同じテニス部の五人は
学校帰りにその友人宅へと鼻息荒く
向かったのだ。

そしてーーー

これやねんけど

と、
押し入れの奥から出してきた
単行本。

タイトルは忘れもしない

『ピンクのカーテン』

タイトルからして
既にモンモンしている。
作者は覚えていない。

他にもその手の単行本が
色々とあったと思う。
が、
一番印象に残ってるのがこれ。

そして、
友達の家のリビングに
それぞれポジションを決め座り
黙々と読んだ。

内容は覚えていない。

ただ、確かに
モンモンムラムラな内容だったな
ってくらいで。

一気には読めないので
結局、一週間くらい
かかったか?

その一週間、
若干、食欲が減ったような
覚えがある。

やはり男子と違って
女子の場合、
もっと夢がないと
いけないのだ。

ぶっちゃけ、
ヤること一緒でも
そこに夢がないといけないのだよ。
と。

すっかり大人になった
今の私はーーーー

えっと、
自粛しときますか(((・・;)

兎に角、
女子もそこそこエロい事を
考えているという話。