預かっていたメガネを返したら、ありがと、って優しい表情をしてくれた。 サッカーうまくてびっくりした、って言ったら、照れ臭そうにそっぽを向いた。 本当にありがとう、って言ったら、くしゃっと頭を撫でてくれた。 ひとつひとつにキュンが積もって、 それが胸を締め付けて。 やっぱり少し前を歩く彼の背中に、 なんだか少しだけ、泣きそうになった。