「亮…介… そんな事で… こんなちっぽけな指輪一つで、成仏出来なかったの? あのトンネルに12年も…… 亮介…ごめ…ごめんねぇ……」 大粒の涙をボロボロと零し、彼女は床に崩れ落ちて泣いていた。 学習机の横の窓から明るい光りが差し込み、 バラバラになった紙粘土のロボットと、年老いた悲しい母親を温かく包んでいた… ――――…