「楽しかったねー!じゃ、最後に上原にプレゼントあげよう。」


綾香の家に着いた際、箱の中に集められたプレゼント。

誰がどれを選んだのかわからない。


綾香がそれを取り出して、机の上に5つ並べた。


「全部開けてみて、一番気にいったものを教えてね。誰のプレゼントか、わからないから面白いでしょ?」


上原くんが、プレゼントの並ぶ机の前に立った。



私の箱、小さいな…。
みんなは、何を選んだんだろう。


「一番気に入ったプレゼントをくれた人を、上原くんがハグするってのはどう?」


「えー、俺だったらどうしよう。」

藤崎くんが、わざと体をくねらせる。

「じゃ、藤崎だったらほっぺにチューもつけてやってね。」


上原くんと藤崎くんは、二人してオエーッと吐くマネをした。

それを見て、みんなが笑う。


私は笑いながらも、ドキドキしていた。

ハグ…

想像しただけでも、身体が震えてくる。