上原くんのバカ…胸がないの…気にしてるのに…。

一番言われたくないことを言われて、それもよりによって上原くんに言われて、すごく傷ついた。


「もう、なんなの?わざわざそんなこというために、あそこにいたわけ?」


悲しくなってきた。
上原くんのバカバカバカ…


「結、顔上げて。」


嫌だ。
なんで、言うこと聞かなきゃいけないの?

私は頑なに俯いたままだ。


「結、違う。」


なにが違うの?
もう何も聞きたくない。


「顔、あげて。」


上原くんの手が、私の頬に触れる。

…え?なに?


「こっち向いてくれなきゃ、話せないから。」


あ、ちょっと…上原くん?