2月。



「あ~、また振られた~!」



そう言って、亜紀が私に抱きつく。

毎月のことだ。



「俺の前で言わないでくださいよ…。」

宇佐見くんは苦笑い。




亜紀は宇佐見くんと別れてから、毎月告白しているそうだ。


「だって、好きなんだもん、しょうがないでしょ?」



そう言って笑う亜紀は、とても愛らしく見えた。



私は、亜紀のそんなところが大好きだ。