「1495日の初恋」





「大好きだよ。」



上原くんは優しく微笑むと、私の瞼にキスをくれた。


「この、泣き虫な目も…。」



今度は鼻に。

「この、ちっこい鼻も…。」



今度は頬に。

「結の全部が好きだ。」



上原くんの唇が、私の頬に触れ、そのまま口角を伝って、上唇を軽く噛んだ。



くすぐったくて、少し笑った。

上原くんも、笑った。


ふふふ…

ふふっ…


「笑うなよ…。」



「だって…。」


上原くんは、私のおでこにキスをしてから、唇を寄せて囁いた。