うそっ…!!


見間違い?

ううん、本当だ。



メールは、上原くんからだった。



「これから家に帰る。駅に着くのは9時ごろになるから。」



思わず携帯を抱きしめる。



上原くんが帰ってくる!

上原くんに会える!



ああ、どうしよう…嬉しい…。

あれから、一人で、ずっと一人で待っていたんだよ…。


胸から離して、もう一度メールを読んだ。

消えてなくならないかと、受信画面にそっと触れる。






時計を見れば、もうすぐ8時になる。

急いで支度をして、駅に向かった。