クリスマスが終わると、街はお正月に衣替え。



12月31日。

やっと書き上げた年賀状を出しに、外に出た。

あと数時間で新年を迎える。



外は、ちらちらと雪が降っていた。


「寒ーい。」

手袋をし忘れた手に、ハーっと息を吹きかける。

ポストに年賀状を入れ、帰り道を急いだ。


あれから、矢島くんとは会っていない。
矢島くんとは、どうなってしまうんだろう。

中途半端な気持ちのまま、年が終わろうとしていた。




こたつでウトウトしながら、新年を迎えた。

お母さんに促され、部屋のベットにもぐりこむ。

今年もいい年になりますように…。

布団を口元まで引っ張り上げて、眠りについた。