…………ピピピピ……



「…うぅ、ん」

寝呆けながら携帯のアラームを止める。

まだ眠い目をこすりながら、起き上がった俺は大きく背伸びをした。


それから携帯を見る。
受信メールあり。

………聖か、美佳だろう。


【おつ!
月曜、夜暇?】


メールの相手は聖だった。
月曜……?

バイト休み、だな。

【平気】


それだけ送って、俺は携帯をベッドに置いて準備をした。
既に鈴恵さんは起きている。



「おはよう」


「おはよう、伊織。
朝ご飯もう少し待ってね」


「あ、俺も手伝うよ」


「じゃあ、皆のお皿並べてもらっていい?」


「りょーかいっ」


食器棚から人数分のお皿を取り出して並べる。
それからお箸と、出来た料理を運ぶ。


一通り準備した後、俺は皆を起こしに向かった。


ぶつくさ文句言いながら起きたり、眠さに耐えられなくてまだ夢の世界にいたり。


たんぽぽ院は朝から騒々しい。