事務所に入って、店長はマイルドセブンを一本取り出して火をつけた。
その煙を吐き出してから、俺に目を向ける。
「まあ、座りなって」
「あ、はい」
ガタンと椅子を引いて、店長の向かいに座る。
妙な緊迫感がそこにはあった。
「…どうだ、慣れてきたか?」
「ええ、それなりに」
店長は眉をひそめて、俺から視線を逸らした。
な、なんだろう。
俺何かしたのかな。
ドキドキしながら店長の言葉を待つ。
だけど、その言葉は予想外なものだった。
「…伊織は女を抱いたことあるか?」
「………はい?」
いきなり。
突然。
急に何を言いだすんだろう?
動揺よりも先に驚きでそれから言葉が出ない。
そんな俺を見て悟った店長はふっと笑った。
その時に耳元で光る綺麗なクリスタルのピアスがやけに記憶に残った。
「…だよなあ」
「…………」
意味が、わからない。
抱いた、っつうのは、あれだよな。
普通に抱きしめたなんてそんな具合ではなくて。
AVとかで見るような、それ、だよな。
その煙を吐き出してから、俺に目を向ける。
「まあ、座りなって」
「あ、はい」
ガタンと椅子を引いて、店長の向かいに座る。
妙な緊迫感がそこにはあった。
「…どうだ、慣れてきたか?」
「ええ、それなりに」
店長は眉をひそめて、俺から視線を逸らした。
な、なんだろう。
俺何かしたのかな。
ドキドキしながら店長の言葉を待つ。
だけど、その言葉は予想外なものだった。
「…伊織は女を抱いたことあるか?」
「………はい?」
いきなり。
突然。
急に何を言いだすんだろう?
動揺よりも先に驚きでそれから言葉が出ない。
そんな俺を見て悟った店長はふっと笑った。
その時に耳元で光る綺麗なクリスタルのピアスがやけに記憶に残った。
「…だよなあ」
「…………」
意味が、わからない。
抱いた、っつうのは、あれだよな。
普通に抱きしめたなんてそんな具合ではなくて。
AVとかで見るような、それ、だよな。