好きだよ。
どうして。
その言葉を伊織から聞けないんだろう。
そう、思ったら涙腺が緩んでて。
「……あ、りがとっ」
「礼なんかいらねーから…」
「だけどっ、私」
そう、順二。
だけどね。
「私、伊織のこと大好きなんだっ、もうっ、どうしようもないのっ」
ずっとずっと。
溜めていた想い。
誰にも言えなくて。
何で、今自分に告白してきた順二にこんな残酷なこと言ってるんだろうって。
そう、思うのに。
気持ちが溢れてきて。
止められなくて。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…