同居相手は黒猫くん





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その後、共に帰宅した私と刹。

お風呂に入っていた私は、パジャマを着たままリビングに入った。




「あれ、刹?」




ソファの上で私の携帯を睨みつけている刹。


ど、どうしたの?





「……キモ」





刹はそう小さく呟くと、私に持っていた携帯を押し付けてきた。





「わっ、何っ?」


「通知来てる」





へ?


私は刹に睨まれながら、自分の携帯を開いてみる。





「愛しのたらし様から」






……本当だ。

室谷先輩からメッセージ来てる。


私のメッセージに返信してくれたんだ。




ちらりと刹に視線を戻すと、刹はこれでもかっていうくらい鋭くこちらを睨み続けていた。

初めて刹と会った時とおんなじ目をしてる。





……これは警戒してるのかな。


それか、敵視してるか……。






「……ねぇ刹… 何が気に食わないの……?」





私は刹の顔色を伺いながら尋ねてみる。



すると、




「……」





刹は目を見開いたまま固まってしまった。