「やっほー比乃ちゃーん」
黄色い歓声と共に現れたのは正しくも室谷先輩だった。
え。
「ど、どうしたんですか室谷先輩」
「なんでテメーが来てんだよ」
「藤枝さんに呼ばれたんだよ。比乃ちゃんのこと奪ってもいいよって」
はい!?
バッとみっちゃんの方を向くと、彼女はツーンとそっぽを向いた。
「だって付き合ってないんでしょ?取っていいってことじゃないの?」
そう笑顔で言った室谷先輩は、私の手を握った。
「触んなカス」
すると刹は私と室谷先輩を引き離した。
「やっぱ比乃と付き合う。だからもう比乃に手出すな」
…え!?
チラリとみっちゃんを見ると、うんうんと頷いていた。