「あんた、なんなの?」






その先輩は鋭く私を睨みつける。



まるで獣のようです。









「…え?」



「裕馬に何したわけ?」










裕馬…?


室谷先輩のこと…??






ハッ!


も、もしかして室谷先輩のファン様!?



トイレに呼び出してボコられるの私!?










「な、何って…」



「裕馬の弱味でも握ってんじゃないの?最低」









キラキラとグロスが光る先輩の唇。


まつ毛もマスカラで盛り盛りだ。





ていうか、弱味なんて握れるわけないですよ…。










「そ、そんなことしてませんっ」



「とぼけんなよ」










今にも襲いかかって来そうな先輩。



こ、怖い…。