「あ、そうそう健斗!」
と、突然興奮したように佐久間くんの肩を叩く先輩。
「聞いた?比乃ちゃんと刹くんが一緒のベッドで寝てるって」
…ちょっと先輩!?
その誤解を生むような発言やめてください!!
「…え」
「せ、先輩!もうそのこと言いふらさないでくださいっ」
「うん、わかった」
私が慌てて言うと、先輩はニッコリと綺麗な笑顔であっさり了承した。
……やっぱり、何考えてるか分かんない…。
「あ、じゃあ俺あっち戻るね。またねー」
そう言って室谷先輩は友達の方へと戻って行った。
先輩が去った後のテーブルには、何か重い空気が漂っている。
「……ほんとに寝てるの?」
口を切ったのは佐久間くん。
先程のことだろう。
私は戸惑いながらも答える。
「い、一回だけ…」
でも別にやらしいことはなくて、と言いかけてやめた。
逆に変な風にとられるかもしれない。
ていうか佐久間くんなら分かってくれる気がした。

