同居相手は黒猫くん






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「えぇっ?比乃ちゃんと刹くんって姉弟だったのっ?」












委員会にて。



室谷先輩はすごく驚いた様子で私と刹を交互に見た。










「ま、まあ血は繋がってませんが…」



「…へえ…!じゃあ一緒の家に住んでるんだ?」






私は頷く。


どうやら今更になって、室谷先輩は私と刹が姉弟だということに気付いたらしい。




きっかけは先生に刹の名前が呼ばれた時。


同じ『柴咲』に先輩はピンときたそうで。








「なるほどねー。だから仲良いんだ」












うんうんと納得したように頷く先輩。










…そうか。



私と刹が姉弟じゃなかったら





こんなに仲良くなってることなんてないんだ。














「え、じゃあ一緒の布団で寝たりとかしたの?」









ギクッ。



昨日、私はあのまま刹の部屋で寝てしまったのだ。


起きたら刹が目の前にいたから心臓が破裂するかと思った…。






…この場合、言っていいのかな?

でも、変に誤解されたらあれだし…っ。





ていうか姉弟だからって必ずしも一緒の布団で寝るわけないのにっ!










「寝たけど」















悶々と悩む私をよそに、刹は肘をついたまま無表情でそう答えた。


その言葉に、なぜか周りの生徒達もざわめく。









え。