怜央と喧嘩をしてしまった翌日、あたしは雨風にあたったため、朝から高熱を出して寝込んでしまっていた。


ベッドの中で寝がえりをうち、荒い呼吸を繰り返す。


考えなければいけない事が沢山あるハズなのに、考える力もでない。


救いなのは、今日学校が休みだったことだ。


誰にも連絡を入れる必要がないから、お見舞いに来る子もいなくて、昨日の出来事を説明する必要がないから。


ピピピッと脇の下から体温計の音がして、あたしは閉じていた目を開いた。


一瞬、熱で世界が歪んで見えた。