恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


着替えを終えてあたしたちマネが外へ出ると。


「女っておせーのな」


昇降口の柱にもたれ掛りながら文句を口にする人物……




「佑真!?!?」



まだ帰ってなかったの?


先に引き上げてたから、とっくに帰ってると思ったのに。


「女子は色々大変なんですぅー」


さくらがわざとブリッコ口調でお化粧する真似を見せると、佑真は"あはは"とこちらもわざとらしく笑う。


「そんなの必要ないだろ~」


「だって、帰りの電車で素敵な出会いがあったらどうするの!?」


「ないない。田嶋に限ってそれはない」


「も~っ!」


悔しそうに地団太を踏むさくらに、再び笑いを零したあと、


「ちょっと瑠依、いいか」


人指し指で、おいでおいでの仕草を見せた。