去年と違うのは、ほぼ1枚看板だった投手の使い方。


『調子が良ければ1年生でも2年生でも起用する』


中島先生は、ピッチャー陣にそう宣言していた。


決勝までを考えると全6試合。


去年の夏のこともあり、重要なのは継投策だと中島先生は考えていたのだ。




サイレンが鳴り、試合が始まる。


マウンドの瀬戸君は緊張した様子はなく、ピッチングは安定していた。


打線も好調で得点を重ね、コールド試合も視野に入ってくる。


3回を無失点で抑えたところで佑真にスイッチ。


4回5回を完封し、そのままコールドで一勝目を挙げた。