「最後の夏、みんな佑真と一緒に過ごしたいの」 「…っ、…んなわけ……きっと俺がいなくなってせいせいしてるっ…」 そう思った方が楽なのは分かる…… けど 「バカッ!まだわかんないの!?」 悲しいよ。 そんな風に言うのは。 あたしの暴言に振り向き、驚いたように目を見開く佑真。 「……一人でも欠けたら…ダメなんだよっ……」 大きな雲が移動してきたのか、地面に影が広がる。 ザワザワと木々が葉を揺らして…… やがて空は真っ黒い雲に覆われ、小さな雨粒が落ちてきた。