水色からオレンジ色へ。
空がだんだんと色を変える夕刻。
あたしは再び、佑真の母校に来ていた。
部活動はもう終わったようで、制服姿の生徒たちが続々と校門を後にしている。
フェンス越しからグラウンドを覗いても、佑真の姿は見えない。
今日は来ないのかな……
そう思っていると、すでに入っていたのか佑真が姿を現した。
「あっ…」
思わず小さく声を漏らす。
学校の許可はもらっているようで、顧問らしき人と二言三言会話し頭を下げたあと軽くランニングを始めた。
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