「…お願い……野球部に戻って来て」 あたしは気付いたんだ。 佑真が立っていたこの位置からは、野球部の活動するグラウンドがよく見えることに。 今も、エビ君が大きく手を振って、みんなに指示を出しているのが見えた。 もしかして佑真は、ここからグラウンドを見てたのかもしれない。 …佑真だって……野球がやりたくてたまらないはず…… 「瑠依は戻ったんだな」 「え?」 「その格好。復帰したんだろ?」 佑真はあたしのジャージに目を落とした。 「ああっ…少し前に……」