本当なら、西川先生に制裁を加えた佑真に"ありがとう"って言うべきだ。
でも、それで夢を台無しにした佑真に掛けるには、あまりに不謹慎な言葉で…。
「俺達…互いの為にしたことが、結局全部無意味になったんだよな……」
「……」
あたしはギュッと目を閉じた。
黙ってたことが佑真の為にならなかったのは事実。
だけど佑真がしてくれたことは違う。
「あたしが言われたことなんて、佑真が失ったものに比べたらなんでもないよ。
…あたしのせいで……佑真の夢を壊したのに……変わりないんだからっ……」
「瑠依のせいじゃないだろっ…俺がそうしたくてやっただけだ」
「ううんっ…本当にごめんなさいっ……。あたしのせいで」
「謝んなよっ!」
はじめて佑真が言葉に強い感情を込めた。



