恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~




「うっ……ううっ……」


そのまま裏庭に逃げ込む。


膝を抱えて声を押し殺して泣いた。



やっぱり……自分の目で確かめるとつらいよ……。


彼女じゃなくても、今まで佑真の一番近くにいたのはあたしだったのに。



彼女は、完全に勝ち誇った目をしていた。


佑真の"専属"とまで呼ばれていたあたしの存在を、以前からよく思ってなかったはず。


合宿では告白現場の邪魔までして。


そして、佑真が甲子園に行けなくなった元凶もあたし。


彼女にとって、あたしはムカつく存在なのかもしれない。


だから彼女が見せつけたくなる気持ちも分かるし、それに対してあたしが敵意を見せるのも筋違い。


負けを認めて、あたしは陰に隠れるしかないんだ