恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


昼休みの購買はごった返していた。


そんな中、まるで見て下さいと言っているようにも思える2人の姿に、まだ新しい制服に身を包む1年生たちが、羨望の眼差しを向けていた。


佑真はいつだって女の子の注目の的。

カッコよくて、最上級生になった今、大人っぽさまで増して。


入学して間もない1年生たちの目にも、例外なくそう映っているんだろう。



今では偶然でも見かけることが少なくなった佑真。


なのに、こんな場面に遭遇するなんて……



それでも2人の前を通らなきゃ教室には戻れないので、仕方なく足を進める。


きっと佑真は気づいてないから、何気なく通り過ぎればいいのに。


近づくほどに鼓動が大きくなって落ち着かない。


佑真の前を横切る瞬間は、まるでスローモーションの様に時間が長く感じられた。