約束を守らなかったのは瑠依だろ。 甲子園に行くために、それだけに青春を賭けるって。 再び腹の中が煮えくりそうになってきたとき 「増田さんがどんな思いで毎日グラウンドにいるか分かってんのか?」 いきなり襟ぐりを掴まれた。 「…っ、待てよ!」 前触れもない行動に戸惑いを隠せない。 いつもクールなエビが、女のことでこんなに熱くなるなんて。 「答えろよっ!」 その目には熱くこみ上げられた涙が滲んでいて、俺は一瞬声を失った。