寒いのか恐怖から来るのか分からないけど、体の震えは相変わらず止まらなかった。 エビ君が、着ていたジャージを肩に掛けてくれる。 気を緩めると、涙が零れそうになった。 だけど、あんな人の為になんか泣きたくない。 グッとこらえて我慢する。 こんな時にも自分の負けず嫌いを発揮できるなんて、気が強いのも悪くないかもね……。 「………」 「………」 ベンチに座ったあたし達の間にはしばらく沈黙が流れていた。 きっと、おおよその事情を察したエビ君はなんて声を掛けていいか困ってるんだ。