恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


「なんで西川先生が…?」


あたしに問いかけた訳じゃないだろうけど、ふいにエビ君と目が合ってしまい。


「……っ」


慌てて逸らした。


気付かれちゃいけない。


そう思えばそう思うほど、目が泳ぐ……


「もしかして、増田さん……」


エビ君が、何を言おうとしたのかはわからないけど。


「違うっ……何でもない……」


ただ、なかったことにしたいっていう思いが強すぎて。


「西川先生は関係ないから!」


「やっぱり増田さん、西川先生と一緒に居たのか…?」


エビ君の疑問を確信に変えてしまった。


「………」


「なあ!」


そう言って掴まれた肩を振り払ってあたしは歩き出した。