恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


思わぬ人に遭遇して、あたしは一層動揺した。


「ど、どうして……ここに……」


「俺んちすぐそこ。まだ体動かしたいからジョギングでもしようかと」


確かにエビ君はジャージ姿で息も軽く上がっていた。


そう言えばエビ君の家は、あたしの家から見て公園の反対側だと聞いたことがある。


「増田さんこそ、家逆だろ?」


「あっ、う、うん……ちょ、ちょっとね…」


ギュッと鞄を胸に押し当てて、一歩後退した。


そんなあたしを、エビ君が街灯を頼りに覗き込むように見た。


「増田さん…?」