ふわっ。 少し伸びた前髪で隠れた瞳に涙が浮かんだ。 "瑠依と一緒" その言葉に、不意にグッときて…… だって、あたしなんて所詮マネージャー。 「……佑真……」 厳しい坂ダッシュだって、ノックだって、疲れることは何もしてない。 ただそばで見てるだけ。 「瑠依がいなかったら、きっと掴めなかった」 それでも、そう言ってくれる佑真の言葉が嬉しかった。 「だから俺からも礼を言う。サンキューな、ここまでついて来てくれて」